売り買いの需要と供給によって値動きが生まれる
あらゆる金融商品において値動きは売り手と買い手のある価格での需要と供給の偏りによって生まれます。
売り手と買い手の需要と供給をわかりやすく表したのが板になります。
板を読めるようになれば値動きがどのようにして生まれるのかを理解できます。
板から得られる情報
板に載っている売数量と買数量は現在誰かが出している指値注文なのでどの価格で売りたい(買いたい)人がいるのかがわかります。
つまり需要と供給が可視化されています。
板から読む値動きの生まれ方
先ほど説明したように板から読めるのは現在誰かが出している指値注文です。
そして、成り行きの買い注文(売り注文)があった場合は最も低い価格(高い価格)で約定していきます。
これらがコンピューターによって高速に行われています。
高速に行われているせいで板を見てもいまいちどんな動きをしているのかわかりにくいです。
なので何が行われているのかをゆっくりにする事で値動きが見えてきます。
上記のファーストリテイリングの板を例に見ていきましょう。
- 3500枚の買い注文が入った場合価格は91040になる
- 2700枚の売り注文が入った場合価格は90740になる
- 8500枚の買い注文が入った場合価格は91100になる
簡略化するとこのような事が行われています。
当然買い注文に対応する売り注文がない場合は価格は上がり続けます。
先ほどと同じようにファーストリテイリングの板から例を見ていきましょう。
- 91020に売り注文が3000枚しかなかった場合、3500枚の買い注文を約定させるために価格は91080まで上がります。
- 90760に買い注文が1000枚しかなかった場合、2700枚の売り注文を約定させるために価格は90700まで下がります。
- 91080に売り注文が100枚しかなかった場合、8500枚の買い注文を約定させるために価格は91140まで上がります。
というように売り注文に対応する買い注文がなかった場合、売り注文に対応する買い注文が出てくるまで価格は下がり続けます。
反対に買い注文に対応する売り注文がなかった場合、買い注文に対応する売り注文が出てくるまで価格は上がり続けます。
つまり需要と供給が一致するまで価格は上がるまたは下がるという事です。
まとめ
全ての金融商品(株、為替、仮想通貨、債券、先物など)の価格ははこれまで説明してきたように売り手と買い手の需要と供給によって決まります。
売り手に見合う買い手がいない場合は買い手が現れるまで価格は下がり続けるし、買い手に見合う売り手がいない場合は価格が上がり続けます。
そして価格が上がり続けているもしくは下がり続けている場面でも反対の注文を出している人たちがいます。
その人たちは一般的に養分と呼ばれる負けトレーダー達なのです。
養分にならないようにどのようなトレードをする必要があるのかをよく考えてトレードしましょう。