今回は大学入試の試験中にトイレに行くべき時と行かなくても良い時について考えていきましょう。
今回は尿意を催した時の話なので腹痛の場合には当てはまらないかもしれません。
最近ネットニュースでこんな記事を見ました。
イグ・ノーベル賞受賞「尿意が意思決定に与える影響」驚きの研究内容
この記事によると一定の尿意はむしろ集中力や記憶力が上がる(良い決定ができる)が
一定以上の不快感を感じる尿意は著しく集中力や記憶力が下がる(良い決定ができない)という研究結果が得られたようだ。
この研究結果について私の経験と合わせて考えていきたいと思います。
研究について詳しく理解しよう
イグ・ノーベル賞受賞「尿意が意思決定に与える影響」驚きの研究内容の記事によると2011年に発表されたイグ・ノーベル賞の医学賞を受賞した尿意が意思決定に与える影響についての2つの研究によって尿意が集中力などに与える影響がわかった。
イグ・ノーベル賞とは
イグ・ノーベル賞とは1991年に創設された『人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績』に対して与えられるもの。
ノーベル賞のパロディとして Ignatius Nobel(イグネイシアス・ノーベル)という人物の遺産で運営されている。
科学研究以外にもたまごっちやカラオケなどの商品の発明にも贈られている。
引用:Wikipedia
一見ただのおふざけに思えるかもしれないが選考はハーバード大学やマサチューセッツ工科大学の教授らの選考委員会の審査を経て行われるので決しておふざけではない。
オランダ・トゥウェンテ大学Mirjam Tuk博士らの研究
Mirjam Tuk博士はトゥウェンテ大学で人間の自己制御に対するさまざまな生理学的要因(決定要因)の影響について研究を行っています。
被験者 | 尿意を我慢している人 |
実験方法 | 色文字を使って意味と文字の色を答えさせる課題を行ったり、衝動的な金銭上の意思決定に抵抗する能力などを調べた |
結論 | トイレには行きたいとしても、それがある一定以上の不快感を超えなければ、人はより良い決定ができる |
この研究から分かることは尿意を我慢する時間(尿意の強さ)によって意思決定に与える影響が変化するということです。
尿意を感じるけど本人が我慢できると思っているときは良い影響を与えるということ。
米国・ブラウン大学のPeter J.Snyder博士らの研究
Peter J.Snyder博士はアルツハイマー病の分野で国際的に知られたリーダーであり、彼の学術的関心と出版物は神経薬理学、神経生理学、神経科学の歴史、研究倫理の幅広いトピックに及びます。
被験者 | 健康な青年8人 |
実験方法 | 15分ごとに250mlの水を尿意を我慢できる限界まで飲ませた上で認知遂行機能を測定する実験を行う |
結論 | 尿意が我慢の限界に近づき苦しい水準まで達すると、集中力の持続や作業記憶などの機能に大きなマイナスの影響が出るというものでした |
この研究から分かることはこれ以上我慢できないと本人が感じている時には集中力や記憶力などに大きなマイナスの影響が出るということです。
2つの研究から分かること
尿意を感じ始めたときや本人がまだ尿意を我慢できると思っているときは集中力や記憶力や意思決定に良い影響を与えることがある。
一方、尿意を我慢して一定以上の時間が経って本人が我慢の限界と思うようになったときは集中力や記憶力や意思決定にかなりのマイナスの影響を与えることがある。
ということが言えます。
[体験談]実際に試験中に尿意を感じたときの話
上記の研究結果を踏まえて上記の研究結果を踏まえて実際の試験中尿意を催した時どうだったのか、どの状態になったらトイレに行けば良いのかを考えていきます。
尿意を感じ始めた時
多くの人が経験したことがあると思いますが少し経つと忘れました。
試験中なので集中しようとすると自然に尿意は治ります。
この期間は尿意を感じたから集中できているのか単に集中しているだけなのかはわかりませんが集中はできていました。
研究結果のようにより良い影響があったかはわかりませんがもしかするといつもより集中できている可能性はあります。
この段階ではトイレに行く必要はありません。
再度尿意を感じた時
2回目に尿意を感じたときは波がありました。
問題に集中しているときは尿意が治ってますがちょっと集中が切れると尿意が襲ってきます。
残りの試験時間によりますがまだ半分以上残っている場合はトイレに行くという選択もありです。
トイレに行かない場合人によりますが、最後の5分や試験が終わって答案を回収しているときに凄まじい尿意が襲ってきます。
最後の見直しなどを行うことを考えると、試験の最後は冷静に判断したいのでそのためにも試験の中盤ならトイレに行くのが良いと思います。
尿意が我慢の限界に達したとき
常に強い尿意に襲われて何とか我慢している状態です。
少し気を抜くと漏れてしまいそうなくらいであと何分で終わるのかを気にし始め、本来は長い方が嬉しい試験時間が早く終われと思い始めてきます。
とりあえず問題を解こうと思って説きますが集中力が散漫で凡ミスが多くなります。
明らかに集中力が低下していました。
この状態になってしまったら一刻も早くトイレに行ってください。
試験の合否に大きく関わります。
この状態は試験の終盤になると起こりやすいです。
試験終盤はトイレに行きにくいし回答を回収している時も行きにくいので先を見越して早めに行っておきましょう。
漏らしてしまうと次の科目にも影響を及ぼすので絶対に早めにトイレに行きましょう。
試験中にトイレに行くのが心配な人へ
尿意や腹痛は生理現象なので何ら問題はありません。
実際に私もセンター試験の時にトイレに行きましたが試験管が1人トイレの外までついてきてますが特にカンニングを疑われたりしませんでした。
席を立つ時に他の受験生の答えを見ようとしたりキョロキョロしたりしなければ絶対に疑われないので安心してください。
試験結果が一番大事なので無理して我慢しないようにしましょう。
終わりに
大学入試は時間との勝負でもあるのでトイレに行く時間が惜しいという人もいるかもしれませんが尿意我慢による集中力の低下を考えるとトイレに行って集中して問題を解く方が得点は上がると思います。
尿意を我慢したせいでこれまでの勉強が無駄になるのはすごくもったいので遠慮せずにトイレに行きましょう。